有料職業紹介を自力で取得する方に、実地調査で気をつけること、事前準備や、当日の流れを実体験を元に書いていこうと思います。
専門家にお願いしなくても自分で取得は出来ます!
また、有料職業紹介を取得するにあたり、法人で取得予定の方・個人で取得予定の方がいると思いますが、私の場合は法人名で取得しました。
事務所に関しては、自宅兼事務所で取得したので、自宅の一室で取得したい方はぜひ一読頂ければと思います。
申請書類の提出までの体験談はこちら
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人材紹介業を事業として行いたいと思った時に、必要になってくる許可証が2種類あります。 労働者派遣事業許可 有料…
実地調査の流れ
- 労働局から連絡が入って実地調査日決定
- 当日、担当者1名が来社
- 提出していた事務所レイアウト資料の通りか目視で確認される
- 今後の流れの説明を受ける
- 注意事項について説明を受ける
これで終了でした。
では、ここからもう少し詳しくご紹介していきますね。
大量の申請書類を提出した後、3日後に労働局から電話がかかってきます。
事前に窓口にて伝えているので可能日で日程調整してくださり、実地調査日が決定。
実地調査当日時間より10分ほど早くいらっしゃいました。
担当者は1名。
事務所のスペースを案内し、まずは名刺交換からのスタート。
私は名刺をクローゼットの中にしまっていたため、押し込んだ荷物を見られて少々恥ずかしかったので、事前に手元に用意しておくと良いですね 笑
名刺交換終了後に、事前に提出している事務所レイアウトの紙を取り出して、配置がその通りになっているのか目視で確認。
キャビネットが鍵付きのものかも口頭で確認されました。
有料職業紹介は個人情報を多く扱うため、鍵付きの書類棚やキャビネットは必須です。
それから、今後の流れの説明が口頭でありました。
内容としては、本日の実地調査の結果を労働局から審査委員にあげて、問題なければ約1ヶ月程度で許可申請。事務所の場所に郵送で許可証が送られてくるので、来たらすぐに掲示すること。
また、許可証が届くまでは職業紹介と疑われるような業務は一切できない旨注意事項がありました。
そして、終了!!
担当者の来社から実地調査終了までで、所要時間約3分程度でした 笑
ではここからは、実地調査当日までに行った事前準備について振り返ります。
実地調査当日までの事前準備について
実地調査日が決定してから、当日まで約2週間程度ありました。
私の場合自宅の一部を事務所として申請していたため、諸々事前に用意することがありました。
申請時に提出したレイアウトで、完全に居住部分と事務所を間仕切りで仕切ること、会社の表札を付けることが義務付けられていたのです。
パーテーション・間仕切りについて
当然、間仕切りも用意してレイアウト通りになった上で提出すべきなのですが、書類提出日までに仕切りが用意できずに先に書類だけ提出してしまった私。
そのため、何としてでもその日までにレイアウト図面通りに完成させなければなりませんでした。
(実際は、ちゃんと書類提出前に用意しなければいけません!)
トイレに行くまでの導線で、どうしても住居部分やキッチンが見えてしまうため、そこにパーテーションやカーテンで目隠しする必要があります。
距離にして約6メートル分ありました。
Amazonで検索してみると、1枚あたりのパーテーションが大体3万円から5万円くらいのものが多く、幅も2メートル程度のものが一般的。
6メートル分となると10万円はパーテーションにかかってしまうため、どうしたものかと数日悩みました。
お洒落なものはもう少し高く、気に入ったものは売り切れで入荷待ち。
どうしてもその商品が欲しくて入荷待ちを待つと、実地調査日には間に合わない!
そこで思いついたのが、パーテーションのレンタル。
レンタル業者に片っ端から電話してみると、今はコロナ対策の影響でパーテーションの価格も若干高騰しているとのこと。
1枚あたりは3,000円から5,000円程度ですが、結局送料や施工費を入れると1日レンタルして最安値で4万円程度かかるとのことでした。
株式会社東京イベントレンタルという会社は電話応対も素早くご丁寧に説明してくださり、都内23区で施工費・送料込みで22,000円と大変リーズナブルな価格設定をしていました。
ちなみに、有料職業紹介のためにパーテーションをレンタルする方も多くいるらしく、レンタル会社さんの話では高さは皆さん約1.8メートルのものを選ぶことが一般的とのことでした。
(私は1.6メートルのパーテーションにしましたが、実地調査は何なくクリアできました)
結局、1日レンタルで数万円払うくらいならやはり購入した方が良いのでは?と悶々と悩み、ジモティというサイトでパーテーションをお譲りしますという投稿を見て購入しました。
引き取りに来られる方は無料とか、数千円程度で購入など様々な投稿がある中、自宅から近くで5,000円で譲ってくれる方と個人的にやりとりをして、引き取りに行きました。
以前、接骨院をされていた方が辞められるので譲りたいと言うことで格安で譲ってもらい、折りたたみ式のパーテーションだったため、社用車(軽自動車)でも楽々積むことができました。
こういう場合には、領収書をもらうことも忘れずに!
現金渡しでも会社の経費としてしっかり落とせますので、手書きの領収書も持参して引き取りに行くことをお勧めします。
表札について
表札に関しては、郵便ポストと玄関ドアのところに会社名の表札をきちんと貼るようにと書類提出の際に言われていたので、ワードで会社名をベタ打ちして印刷。
ラミネート、または透明のラッピングシートで巻いてきちんと見えるようにし、当日貼り付けました。
ただ、私は事務所の部屋の入り口にも表札を掲示したかったので、Amazonで表札を注文してみました。こちらの会社から注文したのですが、お値段4,320円とお手頃で尚且つ到着まで2日ととても早い対応でした。
正直、自己満足のために購入したので、実地調査の審査には何ら関係がありませんが、少しでも会社っぽく・事務所っぽくしたい方にはおすすめです。
まとめ
住居兼事務所だったために間仕切りに悩みましたが、実際に実地調査を終えてみると、形式的にレイアウト図と見比べる程度でものの数分で終了してしまいました。
こちらも拍子抜けしてしまうほど簡易的に終わってしまったのでびっくり!
思わず「え?もう終わりですか?これで大丈夫ですか?」と聞いてしまったほどです。
トイレまでの導線チャックや、パーテーションがきちんと目隠しできているのか、高さは大丈夫か?など一つ一つチェックしていくのかと思っていたのですが、全くありませんでした(笑)
あとは、気をつけたこととして、事務所感を演出するようにしました。
極力私物を見えるところに置かないとか…
玄関前の傘立てに息子の傘があったのですが、生活空間や子供がいる臭を出さないようにするとか…
年末の大掃除すらこんなに片付けたことがない程徹底的に清掃をし、年に数回出すか出さないかのお客様用スリッパを用意したりしました。
当然、お茶を出す暇もない程あっさり終わりましたので、飲み物の用意は不要かと思います。
また当日の服装は、きちんと感が見えるようにバシッとスーツを着こなし、髪型もジェルで固めて信頼されるような格好を意識しました。
履かないと分かっていても、玄関には仕事用のパンプスも念のため置いておきました。
審査官によっても地域によっても異なってきますので、一概に簡単とか厳しいとか言えませんが、以上が私が体験した内容です。